和名:ヤマキマダラヒカゲ
学名:Neope niphonica
大きさ:30~38 mm
採集できる季節:4〜 9月に2回発生する。
採集できる場所:奈良教育大学の吉備塚古墳のクヌギで採集されました。
説明:樹液に集まります。とてもよく似た種類にサトキマダラヒカゲ(学名:N. goschkevitschii)がいますが、この区別はなかなか難しく、この写真の翅の裏面から判断すると、おそらくヤマキマダラヒカゲだと思われます。幼虫の食草は、タケ、ササ類などイネ科の植物です。

北海道(ほっかいどう)、本州(ほんしゅう)、四国(しこく)、九州(きゅうしゅう)でみつかります。

かたちの

とくちょう

  • ♂は♀よりも翅の形が幅広い、地色は淡く、黄班(おうはん)が大きく発達しています。♂では、性標(せいひょう)とよばれる鱗粉(りんぷん)が、前翅の中央部にあり、光ですかしてみると、その部分が暗色に見えるが、♀はこれがない。
  • 前翅表面の第5室の黄色の斑紋の基端は、短く三角形で、第6室の前縁中央班にとどかない。
  • 前翅表面の第1b室の黄班の中に黒い班がない。
  • 前翅裏面の第5室の白点は目立つ。
  • 後翅裏面の基部の3小紋が直線上にならばず、くの字型。
  • 後翅裏面の外縁部は、地色と比べてあまり差がない。
さんこうに

した本

原色昆虫大図鑑I 北隆館

小学館の図鑑NEO昆虫 小学館